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初めまして中島です。普段は役者や演出として名前が出てくる事が多いですが
実は小道具や衣装なんかもチョコチョコ作ってます。

ほとんどの場合、小道具はワンシーンで出番が終わる事が多いのですが
その裏では、製作者達の大変な苦労があったりします。

ここではそんな儚く散っていった小道具たちの作り方や
血と汗と涙の物語(ホントに血ぃ出してたりします。カッターとかで)を紹介していきます。
よろしくお付き合いのほど\\\。


vol.1「輪胴轟雷筒」第28回公演 髑髏城の七人 より
2006年10月7日(土)


さて、一回目は第28回公演髑髏城の七人より
「輪胴轟雷筒(りんどうごうらいづつ)」です。
これは劇中でメインキャラクターの一人である極楽太夫(ごくらくたゆう)
物語後半、敵の拠城である髑髏城に乗り込んで行く時に使う秘密兵器です。


輪胴轟雷筒を構える
極楽太夫役:村田幸子


輪胴轟雷筒(上)と
東氏製作の鉄砲(下)

材料は銃身が反物(布の事です)の芯。
トイレットペーパーとか、サランラップの芯の長いやつだと思ってください。
あと、本体部分は木で枠を作ったものに厚紙を貼っています。
ポイントは銃口部分の焼け表現の塗装です。
客席からは絶対見えませんが、こだわりポイントです。(アホか)

〇ハッタリを効かせたいのでなるべく大きく
〇肩からベルトで下げて振り回すので頑丈に
〇女性が使うので極力軽く

以上の三点に注意して作りましたが、
中でも一番注意したのは強度です。
緊迫した場面になり、盛り上がってきた所でボキ!!!!
なんて壊れたらビックリお客さんガックリですからね\\\
ずっと
役者の人が皆からネタにされて笑われ続ける事
にもなってしまいますし(汗)
(実はよく話題になる西遊記の例のアレを作ったのはです。
折れたツノを舞台上で見た時死ぬかと思った\\\)

結果的に輪胴轟雷筒は予想よりも重たくなってしまい、
太夫役の村田さん
「稽古で使い始めてから、汗の量が倍になった」
と言われてしまいました。反省です。
村田さんゴメンナサイ。

でも、重い武器振り回して女の子が頑張って戦っている感じが出て良かったと
\\\演出の人が言ってました(笑)


おまけ。

隼介役の澁谷学

29回公演TRUTHより、本元真治製作の鉄砲です。
先程の東氏の鉄砲は戦国時代の火縄銃で、こちらは幕末です。
デザインの違いが面白いですね。


以上、こんな感じで紹介していきます。
ぼちぼちやっていきますのでどうぞよろしく。



更におまけ。愛用品シリーズ

さな小道具入れとして使っています。
行きつけのバーのマスターに頂いた葉巻の箱です。
なかなかカッコ良いので気に入っています。


では、次回は同じく28回公演の髑髏城の七人より、
「天魔王の仮面と鎧」です。


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