第29回公演
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TRUTH -トゥルース- |
この公演は短い期間で、いかに完成度の高い芝居を作るかというチャレンジテーマの公演でした。
短い期間に時代劇ならではのハードルをいかに早く、しっかりクリアするかという目標を設定し、役割を明確にしつつ進めました。いかんせん、段取りは段取りで、問題点も山積しましたが、その都度、各劇団員の個人対応も経つつ、公演までこぎつけました。
キャストは重苦しい芝居と、軽やかな芝居が交錯する難しい構成にチャレンジしました。初の主役の『永森栄一』が全力で取組み、二回目の公演ながらデビューに近い『島田彦太郎』もそれに負けないくらいに取組みました。
「殺陣」シーンは、演出が意図する「痛さ」を感じるリアルな構成で、安全ながらもリアルな表現になりました。衣装は、その時代のリアルさと、舞台映えという矛盾したテーマで取り組み、着付スタッフとの連携で、詳しい観客の方にも納得いただける内容となりました。メイクは、日本髪の髪結いに挑戦しました。オリジナル音楽は民族音楽を意識して、ゲストミュージシャン3名に協力をいただき、繊細で重くも美しい楽曲に仕上がりました。小道具や舞台セットも芝居背景を支える大きな役割を果たしました。
この公演は、期間短さと芝居内容の重さの表現を試されるハードルの高い公演でしたが、お客様を含めた協力者の皆様のお陰で、公演を成功させていただけた、ありがたい公演となりました。
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