第30回「県民劇場」
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ドキュメント-16
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ドキュメント-16は2004年2月15日(日)本番の報告、第二弾です。
撮影:勘坂政雄
レポート:劇団P.O.D.記録係です。
本番とゲネプロの写真をおりまぜて紹介いたします。
ストーリーなど知りたくない場合は、
ご注意ください。
パン屋の仕事を終えて、
(左)フランク:永森栄一と、(右)ジョウ:竹端裕二が、
ディスコを満喫しているところ。
フランクとジョウに誘われた(中央)若い女:板谷真穂も
一緒に楽しんでいる。
普段はこのようなお店に縁遠い三人ですが(笑)。
チャーリー:中島 亮を囲んでの乾杯のシーン。
悲しいかなチャーリーは、悪気は無いジョウ、フランクの酒の肴に・・・。
パン工場で、ジョウ、フランクが愚痴をこぼしながらの労働。
この二人は、私たちの縮図のように見えます。
この何か憎めない感じ出すのが難しいのですね。
後ろには、東 延嘉 製作の粉練り機がリアル感を出しています。
ジョウ、フランクが動かせない粉練り機をチャーリーが動かしてしまう。
徐々に手術の効果が現れて、IQの上昇とともに仕事で実績を上げていくチャーリー。
チャーリーの先生であるアリス:酒井亜希子は、
チャーリーの成長に目を細める。
この頃から、この二人の関係に恋愛の感情が混ざって来るのを
表現するのが難しいのです。
チャーリーは、IQの上昇とともに
睡眠中の夢の中で過去の記憶が蘇ってきます。
チャーリーの母親 ローズ:出村啓子さん(劇団すばる)が、
夢の中に出てきます。
チャーリーの母親ローズとの思い出は、
悲しく、厳しい内容なのです。
既に通常の社会人以上の知能を持つチャーリーと、
パン屋の同僚との距離ができてしまう。
チャーリーは、(右)パン屋番頭 ジンピー:森 隆俊(劇団フロンティア)に
不正を止めるように進言するが、説得できるはずも無く、
店の中で孤立するようになっていく。
パン屋 女主人ドナー:上岸泰子さん(劇団文芸座)は、
チャーリーを解雇することを決意する。
そんな厳しい状況の中で見る夢も、
両親との昔の悲しい思い出ばかり。
(右)チャーリーの妹 ノーマ:中河香理は、
小学生ということもあり、
正直すぎる兄への気持ちを母親に訴える。
チャーリーを普通の子供にしたいという両親の努力は、
観るものにとって、厳しい現実を突きつけます。
この重苦しい感情を「劇団すばる」の
(左)マット:ニーチェ石原さん、(右)ローズ:出村啓子さんが、
見事演じていただきました。
チャーリーとアリスの関係は、先生と生徒の関係と、
恋人としての関係の平行した、不思議な関係になっています。
様々な精神的な苦痛を克服しながら、
この頃のチャーリーはIQ185を超え、天才となりつつあった。
この時点でバート:影山じろうは、
チャーリーの抱える問題の大きさに気づいていません。
チャーリーが、かつて、アリスの元で勉強していた学校に訪れる。
ドア越しに教室で勉強しているバーニス:尾ヶ口 徹が、
元学友を見つけて「チャーリー!」と騒ぐ。
超天才となったチャーリーの苦しみが、アリスには理解できなくなる。
超天才のチャーリーには、ニーマー教授:四柳直人の
野心や知識レベルが手に取るように理解でき、
更なる嫌悪感を抱いてしまう。
それをいさめようとするストラウス博士:森山一典に
対しても同じような嫌悪感を抱いてしまうチャーリー。
バートは、超天才チャーリーの気持ちを理解しようとするが・・・。
チャーリーは、自分自身の手で今までの世界と決別し、
同じ手術で天才となったネズミ「アルジャーノン」と、
自由な世界へ旅立つことを決める。
自分自身の手で、超天才の今後の経過を研究する旅に出る。
つづく
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